<ゼロベース思考>と<仮説思考>は、問題解決にあたっての2つの重要な基本的思考である。
● <ゼロベース思考>
ゼロベース思考とは、「既成の枠」を取り外して考えるということである。
このゼロベース思考のポイントは次の2点である。
(1) 自分の狭い枠の中で否定に走らない
(2) 顧客にとっての価値を考える
(1)自分の狭い枠の中で否定に走らない
ビジネスの現場では、いろいろなことが複雑に絡み合っているため、初めから簡単に全体像が見えない、あるいは定義できない場合が多い。
そのとき、現状の枠のまま収束させてしまうのかどうか。
そこが<ゼロベース思考>で考えられるか、既存の枠に執着するかの分岐点になる。
解決は難しいと最初から既存の枠で考える従来どおりの思考では、小さな枠の範囲内で限定的に考えてしまうため、枠の外にある解決策を見落としたり、最悪の場合は、重箱の隅をつつくように、枠の中の否定的要素を列挙し始める。
もしいま、ビジネス上の課題を何かしら抱えているとしたら、「この課題を解決するための具体策はある」という前提で、ゼロベースから考えてみてはいかがだろうか。
もちろん、作業に使うエネルギーの量は比較にならないぐらい大きくなる。
しかし、最終的に成功を目指すには、ビジネスパーソンの最低要件として、この<ゼロベース思考>を実践すべきである。
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