問題を定義せよ。
「問題」と「問題の症状」を混ぜてはいけない。
「問題とは、困っている事柄のことである」か?
「問題とは、イヤなことである」か?
どちらの解答も「問題の症状」を捉えているが、「問題」そのものは捉えていない。
問題はたしかに「困った」「イヤな」ことである。
しかし、それでは問題と言う病気を特定したことにならない。
問題解決をする時に、とりあえず目の前にあることに取り組んで失敗する理由がここにある。
問題解決という戦いをするのであれば、敵は何か、まずそれを明確にしなければならない。
言われてみれば当たり前のことだが、多くの人はこれを怠っている。
●問題を理解していなければ、ジタバタするしかない
問題が発生すると、とりあえず何でもいいから行動を起こしてしまう。
行動を起こせば、その行動を行っている間は、「自分は問題解決行動をしているのだ」と自分にも他人にも言えることができる。
忙しくしていれば、周りも何となく安心していられるのだ。
しかし、それは、実は問題解決行動になっていないかもしれない。
それどころか、新たな問題を引き起こすことさえあるかもしれない。
問題解決に取り組むなら、問題を理解し、問題解決の基本手順やスキルを知っておくべきである。
でなければ、よほどの運が味方しない限り、いい結果を残すことはできないだろう。
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